函館では、冬の寒さが少しだけ和らぎ始める4月。
今回はいつものお教室に集まり2024年春のグループレッスンを開催致しました。
様々な幼稚園や学校からはじめましてのお友達同士、終始楽しく参加してくれました✨
学年関係なく縦割りで関わることで見聞も広がります。
あっという間に過ぎた1時間半の活動内容をまとめてみました😊
始まるまでは私の声も掻き消されてしまう程騒いでいた子ども達でしたが…笑
ピアノの音が鳴り始めると私語は消え、しっかりと音に耳を傾けているではありませんか。
さすがは音楽のチカラ✨
普段のレッスンからピアノの音に耳を傾ける聴く耳を育む活動をしているから、土台が身についているのだな〜と感動の瞬間でした🥹
即時反応で得られるチカラ
♪『さんぽ』の曲に合わせて歩くという拍感とリズム感を体得する活動からスタートです。
但し、幾つかのルールがあります。
【音が消えたら止まる・高音はジャンプ・低音はしゃがむ・二度の上行形は横歩き・半音の下行形はバック】と、ただ伴奏に歩幅を合わせるだけでなく、咄嗟の合図に体が反応できなければいけません。
自分なりのテンポで何も考えずに歩いていては…成り立たない訳ですよね。
何とも集中力が高まる活動です♪
常に『次はどんな音がくる?!』と聴く力を働かせていないと対応できません。
瞬発力・反射神経を育む事ができるリトミック要素がたくさん詰まった即時反応。
これ、子ども達は大好きです♡
また、これらはピアノ演奏にも欠かせない大切なチカラなのです。
現代の子ども達が苦手な体の部位
実は現代の子ども達は、リズムやタイミングに合わせられない子が多いと言われています。
ミスなく完璧に足並みを揃える軍隊のような時代は過ぎ、個々のペースが尊重される時代。
遊ぶ場所、体を動かす機会が昔より減っている現代っ子ですから、そうなるのも頷けます。
ただ、まだまだ学校という集団の社会が存在する以上、ある程度相手に合わせられる協調性が求められるかと思います。
そんな時に必要な待つチカラ✨
生きる上で欠かせない能力をリトミックから楽しく体得することができるのです。
即時反応の中では、急激にテンポを落とす伴奏も取り入れます。
楽典でいうところの【二分音符】や【全音符】の音価が長い場所です。
ここで早速待つチカラが求められるのですが、体のある部位を上手く使えば耐える事が可能です。
それは一体どこ???
そう。
答えは膝です🦵✨
伴奏がゆっくりになったら、それに対応できるよう体幹を使って体を落とし、膝を上手く使って体勢を保つ必要があります。
膝をうまく使えていないが為に足がどんどん前に出てしまい、結果、拍感が乱れる…という子が多いのですね。
膝を使えばタイミングを合わせることが全身の感覚で掴めてきます。
ピアノを弾く時にも腹筋や体幹は不可欠です。
ピアノに膝が関係あるの?なんて思っていませんか?
上半身だけで弾けると勘違いされている方もいらっしゃいますが、実は下半身、そして足で踏ん張る陰のチカラが大切なのです。
ペダルを使ってアンバランスになる上半身をコントロールして演奏中ずっと耐えているのは下半身なのですよ🦵✨
ピアノを弾くにはアスリート並みの体づくりが欠かせないのです。
膝の使い方はまた引き続きの課題として伝えていこうと思っています。
フープで音価体得
フープからフープへジャンプするには、膝をしっかり曲げて勢いをつけたり、飛びすぎないように膝でブレーキをかける必要があります。
本当に膝にとって有効な動作が詰まった活動なのです✨
昔はよく、石ころをチョークに見立てて道路に丸をたくさん描いて、気が付けば夕方になっているくらい夢中になってケンケンパで遊んでいたものです。昭和って緩い…笑
今は、公共の道路に描くことは許されず、ケンケンパですらフープがないと遊べない時代。
子ども達が気の毒に感じます。
ですから、こうしてレッスンで活動できる機会も貴重なのかなと感じています。
昔は遊びの中で自然に体得できたことがたくさんありましたね。
但しこのフープ活動、もちろんただ飛べばOKにはなりません。笑
しっかり脳育的に頭を使う音楽的活動を取り入れました♪
大きな丸は【四分音符】 小さな丸は【八分音符】 三角は【付点二分音符】 四角は【全音符】と形によって音価を変え、音の長さを体得できる設定です。
適当に飛ぶことができないため、幼児さんにとっては難易度の高い活動であったことと思いますが、本人だけでなく、必ず全員で声を掛けることをルールとしていたため、「できない〜ムリ〜」なんて嘆いていた子でも、全員がちゃんとゴールまで辿り着くことができていました😊
仲間のチカラは偉大です♡
大譜表を歩こう
ずっと探し求めていたこの大譜表シート!
なんともう販売されておらず、手描きを覚悟で諦めかけた矢先に巡り逢えた奇跡…
もう、感謝です…手描き地獄から救われました。その節はありがとうございます🥹
なんて前置きはさておき。
これは、楽器を演奏する人には欠かせない譜読みのチカラを高める活動です。
はて、どのような覚え方が子ども達に刺さるのか?
悩んで考え抜いて辿り着いたリズムと合言葉がこちら👇✨
【ソシレファラ・ド・ミソシレファ】
一番下の下線から一番上の線まで、線の上を合言葉を言いながら歩いていきます。
自分の番だけでなく、仲間が活動している時にも一緒に声を出してあげる。
そうすることで、繰り返し何度も言うから覚えられますよね♪
ここでも、リズムとタイミングを合わせるチカラを育んでいきました。
ソルフェージュの時間
前回に引き続き【音楽用語カルタ大会】も開催しました✨
「次はカルタやりま〜す!」と言った直後「やった〜♡」が飛び交うほど🤭
待ってましたとばかりに「やるやる!!」とるんるん♪
前回このカルタを開催した後のレッスンで…
「これこの前やったね!」「おぼえてるよ!」と反応も良く、実地のレッスンで生かせることが多かったのです。
遊びの中でついでに覚えるきっかけになれば良いと思っています😊
音楽用語は楽譜を読み解く鍵となる重要なメッセージなのです。
そう、楽譜は作曲者からのお手紙のようなもの📝
遊びを通して触れることで少しでも用語に興味を持ってもらい、意味を知るきっかけになれば良いなと思っています。
そういえば、昭和に比べてカルタをする機会自体が減っているのではないでしょうか。
私の幼少期には、近くの会館で気軽に子供たちが集まり、カルタや将棋、オセロ大会が行われていて参加したことがありました。
子ども達の遊びの中から、自然にルールを覚えていくとっても良い機会でしたね。
今回のカルタ大会を開催していて、《手が一番下にある子が優先》というルール自体を把握しておらず、幾つもの手が重なったまま「わたしが一番早かった!」を私に訴え続ける場面が多くありました😅
仔犬のような目で訴えられると、全員早かったよ👏と心の内では葛藤するのですが、笑
ここは正しくジャッジ。
なかなか諦めのつかない幼児さんですが、これも経験していくことで仲間の中で判断できるようになっていくのではないでしょうか。
これでルールも覚えたね🤭
仲間と集中してひとつのカルタを囲む機会は、やはりいいな〜と改めて実感。
脳育には刺激が大切です。今後も続けていきますよ♪
自宅で予習も大歓迎です✨
今回の『いちばんとれたで賞』はSちゃんでした👏✨
子ども達を比べたり、甲乙はつけたくない。
けれど、頑張った子には同等の評価をしてあげたい、そんな想いで一番多く取れた子には賞状とささやかな景品をプレゼントしています🎁
仲間同士で助け合う
ソルフェージュの時間が始まり、「筆記用具出してね〜」と声を掛けた瞬間
「持ってきてな〜い!」「先生忘れた〜」と何人も声が上がりました。
そこで「困っている子がいるんだけど誰か助けてあげられそうかな?」と投げかけてみたところ…
ぼく持ってるよ!
わたし貸せるよ!
と、率先して手を挙げてくれました。
まだ顔を合わせて間もない初めましての仲間でありながら、困っている人に手を差し伸べられる心の広さと優しさ…
これぞ仲間のチカラ✨
素晴らしい子たちが揃っているのだなと感動した瞬間でした。
マンツーマンのレッスンだけではなかなか見えてこない新たな発見が生まれるグループレッスン。
仲間が一緒だからこそ培えるチカラがあります✨
嬉しい言葉
最後はお菓子をゲットして解散したグループ活動でしたが、
「もう終わり〜?!」「早いよ〜!!」「まだやりたかった〜!」「帰りたくない〜」と
嬉しい言葉を掛けてくれました。
一方で「いつものレッスンがいいな〜」と話してくれた子もいました。
どちらの言葉も嬉しいです☺️
みんな相性がありますし、得意不得意なこともありますが、総じて音楽の土台を育む活動としてどちらもバランスよく必要なことに違いはないから。
グループレッスンは春と秋に予定していますが、何事も必要なことなのだと臨機応変に楽しんで参加できるチカラもまた必要な能力かなと思います✨
何より、保護者の皆様には、休日の貴重なお時間に送迎等のご協力を賜りまして誠にありがとうございました😌
これからも子ども達の能力へと還元できるようサポートして参ります♪
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