脳育ピアノレッスンの導入教材について

お教室では、メインとなる導入教本に『ピアノランド』を使用しています。

様々な導入教材は何十種類とあります。

他にも多数揃えており、色々使ってみた結果…

ピアノランドに落ち着いたというところです。

最大のメリットは、

一曲をオーケストラ音源に合わせて仕上げる】というところ

そして、

頭を使い左右脳をスムーズにする】ところ

脳育に良いアイディア満載のピアノランド✨

私なりのおすすめポイントをまとめてみました。

ピアノランドのおすすめポイント

♪止まらない演奏が身につく

音楽の完成度を上げる要素として、『一定のテンポを刻む』ことがあります。

最後は音源に合わせられたら合格です✨

カウントから集中する子が多く、何とか合わせようと最後まで諦めずに弾き切る力もついていきます。

導入期にはこれが大事💓

♪和声感を味わえる


弾くのは旋律のみの子供達。

そこへ壮大なオーケストラのカラオケ音源に合わせるため、曲の雰囲気や和声進行を感じながらアンサンブルで楽しめちゃう♪

耳や表現力が育ちます🌸

♪真ん中のド始まり

大人なら誰もが知っているであろうお団子型の真ん中のド。

そこに両親指をセットして、両人差し指、中指…と扇状にひとつずつ音が増えていきます。

無理のない形で進められるので、幼児さんでも、小学生スタートの遅咲きさんでも理解しやすく、導入初期には頼もしい教材としてこちらを提供しています。

♪歌心が育つ

真ん中のドを中心にメロディラインを両手で弾くから、左右の受け渡しが上手になります。

音のエネルギーをコントロールする力を身につけながら、音源に引っ張られるうちに歌う弾き方がわかってくるのです。

旋律を歌える力が身につきます✨

♪スムーズな脳梁を作る

右手左手が交互に出てきます。

考える間も無く反射的に手が動くようにトレーニングできる本。

脳梁とは右脳と左脳の虹の架け橋🌈

7歳までに脳梁は作られるといわれています。

ピアノは7歳前にスタートするのがおすすめの理由はここ☝️

この本のお陰で、小学生スタートの遅咲きさんも楽しく脳トレできているんじゃないかな?と思っています✨

♪運指の判断力が身につく

ピアノランドには指番号が敢えて書いて有りません。

5本の指を効率よく使って考えながら弾く癖を付けるためです✨

メロディの流れを生み出す運指の判断力は非常に大切☝️

♪1冊の曲数が少ない

1冊で、多くて20曲入っています。

少ないため達成感を味わいやすいのです。

もうすぐ次の本に進めるね♡と私はよくゴールを提示します✨

幼児さんは目標がないとモチベーションが上がらない生き物。

あと何曲だよ!と背中を押すと俄然やる気を見せる子もいます👍

軌道に乗ったら2曲ずつ宿題にするため早い子は3ヶ月で1冊が終わる目安です。

♪想像力溢れるかわいい挿し絵

何といってもわかりやすく親しみやすい挿絵付き✨

私はバイエル世代で生きた人間です。

分厚いバイエル上下巻で106曲…﫨

挿絵もほぼない、黒玉ばかりで終わりが見えないあの本です。笑

よくそれで辞めずにここまで育ったなぁと今更ながら自分を褒めたいと思います🤣

不思議とスラスラ弾けることが楽しいと思えたのだから。

昭和のピアノ学習者の根性ってすごいもんだ✨

今の子供達を見ていて実に羨ましいな〜と思います🥹

ピアノランドは見開き2ページに渡り、ほぼ挿絵でイメージが伝わる楽しい楽曲ばかり💓

楽しく進められていいなぁ〜♪笑

テクニック教材はバーナムで♪

ピアノランドはまとめると表現力を磨く本。

両手を使って一本の旋律を歌い上げるのですが、

それだけでは、正直指先のテクニックとしては全然足りません。

テクニック本として補いたいのはこのバーナムテクニック。

個人差はありますが、大体ピアノランドが軌道に乗ったなと感じたら取り入れています。

ですから、教室のメイン教本としてはこちらの2冊。

どちらも欠かせない教本となります。

併用することでバランス良く音楽性を育んでいきます。

楽しいからとピアノランドしか弾かない子はフォームも定まらず、テクニックに伸び悩みます。

一方で、バーナムも頑張る子は、確実に上達しています✨

すぐにコンクールにも対応できる実力が身についていくからです。

バーナムには【5つのお約束】があり、それが全部守れたら合格としています😊

簡単なバーナムですが、真剣に取り組んだら大人でも疲れるくらいあらゆるテクニックが身につく本です。

真剣に取り組んでほしいから、バーナムには1曲合格ごとにポイントカードにシールを貼り、1グループ終わるごとにくじ引きシステムにしています✨

教室生は、比較的バーナム好きが多いですよ♪

次の教材は何?

ピアノランドは全5巻ですが、お教室では1巻〜3巻までを使用しています♪

ここで一応【導入期】は修了です。

ピアノランド後は、ブルグミュラーへと進みます。ここからがようやく【初級】のスタートライン。

ブルグミュラーはロマン派の教本ですから、その子の様子を見ながら、バロック&古典派のプレインベンションも併用していきたいところ。

テクニック本としては、バーナム導入書と1が終わったら、ツェルニー30番へ進みます。

年齢が低かったり、テクニックが追いついていない場合には、ツェルニー100番の抜粋か、ル・クーぺの教本を検討します。

その子のフォームや状態により、ハノンを加える場合もあるかもしれません。

指の長さや太さ、掌の大きさや重さ。骨の弱さ強さ、筋肉の質など人それぞれ個性があります。

私が生徒さんに伝えることとは、今現在の苦悩を軽くする方法であり、永久的ではないこともあります。

同じ曲であっても一人一人に伝えることが違うことだってよくあるのです。

万人にハマるものではないからこそマンツーマンレッスンの価値がそこにあると感じています☘️

自分の体で実験しよう

自分だけの個性的な手と指です。

私から客観的にアドバイスを受けたことは、必ず自分の体に落とし込むまで実験を繰り返しましょう。

ちょっとした角度を変えて弾いてみる、強さを変えてみる、押したり引いたりしてもよし。

耳もよ〜く使って。

音の違いや変化を、鍵盤に触れてたくさん試してみるのです💓

私はこれまでの経験値や学んでいる引き出しを開けて一人一人に提供しますが、あとは、自分の指にはどの方法が効果的なのか?を自分の感覚に落とし込んでいくしかありません。

とあるピアニストさんは、『高校生であってもまだまだ自分の体の使い方がわかっていないものだ』と仰っていました🤔

年齢によっても体の使い方、指の使い方、弾き方は変化するもの。

その時の成長に合わせてテクニックを積み上げていくしかないのです。

そう、まさに実験の繰り返し。

ずーっと正解はありません。

それが芸術の世界。

だから、楽しい♡

1+1ではないから、答えがないから、追求する楽しさ、喜びが永遠にあるのです✨

プレピアノ教材はこれ♪

ピアノランドのスタート時期は3、4歳ですが、月齢によってもかなり個人差があります。

ピアノランドは1曲目から♩=100のテンポに追いつかなければならないため、指の回路がまだスムーズではない2歳さんや、性格がおっとりさんには、『ピアノって難しい』というネガティブな印象を与えてしまうことも懸念されます。

そんな時、天秤にかけるのは、この【ちびっこピアノ】です♪

大きくはっきりとした色彩の色音符教材となっています。

プレ本も数冊試した結果、この本に反応を見せた子が多かったため、安定でこちらを使用しています😊

当教室はスケールの音名も色音符から入るため、ちびっこピアノは幼児さんも目を輝かせて興味を示してくれるのです。

鍵盤に同じ色の付箋を貼っておき、「おんなじ音鳴らせるかな?」と誘導すると、椅子に座れる子であればちゃんと色音符を見ながら弾こうとしてくれるので、鍵盤導入も苦労しません。

もちろん、椅子に座ることすら数分と持たない2、3歳さんは別の大変さはありますが😅

まだまだ集中力が短い幼児さん、好奇心の多い幼児さんにはあるあるですのでご安心を。笑

私独自の進め方ですが、こちらの教材は、必ずメトロノームで一定のテンポに合わせながら、実際の指番号で色音符を直接触る【タッチトレーニング】からスタートし、できたら鍵盤奏で音出しへと誘導しています。

何度も繰り返し進めながら、♩=80を目指します。これがなかなかハードルは高めなのですが。

ここで土台が出来た子は、ピアノランドは難なく楽しく進んでいます♪

やはり、このプレ時期がその後のピアノランドの進度を決める要素かなと実感しています😌

ですから、ちびっこピアノはその子により個人差があり、1で終わる子もいれば2へいく子もいる。その子のペースに合わせた方法で進めていく事に重きを置いています。

とにかく早くピアノランドで学んでほしいから♡

こちらの教材を使った進め方については、YouTubeに実際のレッスンをアップしていますので、ご興味がありましたらどうぞご覧くださいね😊

最後に

仕上げこそワクワクするピアノランド。

脳育のお教室として厳選した教材を用途に応じて取り揃えています♪

導入初期に万能なアイテムで、まだ指のコントロールが効かない幼児さんでも、楽しく進めていく事が可能です😊

テクニック本のバーナムと併用することで、よりバランス良く音楽性を育んでいきます。

感性と歌心で育つ未来の子供達の姿を今から楽しみにしています🎵

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