新年のごあいさつ

辰の年が明けました

1月1日の能登半島地震、そして飛行機事故。

辰の年が明けて間もなく様々な事象が重なり、多くの方々が不安な思い、悲しみ、不安や切なさを共感されたことと思います。

インスタやブログでも掛ける言葉が見当たらず、ただ情報を頼りに思いを馳せるしかない自分。

まだ完全に回復しきれていない術後2週間の不自由な自分の体に不甲斐なさをも感じました。

2024年はどのような年になるのか…を象徴するかのように感じたのは私だけでしょうか。

石川県だけでなく、いつどこで誰が天変地異を経験してもおかしくはない、いよいよの年が来たのだなと、また心新たに気が引き締まる出来事でありました。

今後も火と水には充分に警戒が必要みたいですね。

個々に新たな自分の世界を生み出していけるよう、現時点での自分という人間が出来る最大限のことを研磨し続けるしかない。

日々精進し、進み続けるしか道はないと感じています。

被害に遭われた方々にはご冥福をお祈りすると共に、

一日も早く復旧され、心が軽くなる日が訪れる事を願っております…

石川県の生徒ちゃんのこと

コロナ禍に入る直前のこと。

コンクールや合唱伴奏にも選ばれる程、演奏者として大きく成長し、大切に育ててきた生徒ちゃん3人が一度に転勤するという驚きの転機に遭いました。

その突然の流れを察し、今のままの私ではいけない、と。

お教室を更にグレードアップさせなくてはと、インスタを始める起爆剤をいただいたお陰で、今の脳育知育音楽教室として北斗星ピアノ教室は進化しています。

一見切ないお別れではありましたが、私には向き合うべきチャンスに思えました。

気づきを与えてくださった生徒ちゃん達、本当に感謝しています。

やはり生徒さんとの出逢いも含めて、起こる事全てに意味があるのです。

その中の一人に石川県へ転勤した生徒さんがいます。

小学校1年生で出逢った可愛らしいYちゃん。

大雨の日も強風の日も大雪の日でも、高校生になるまで一人歩いてお教室まで通い続けてくれました。

本当に頑張り屋さんで、健気で、ピュアで清楚で。

何より自立した真っ直ぐな心の持ち主。

やはりピアノの音色にも透明感がありました。

この時代で初めて携帯を持ったのはなんと高校生の時。

娘と1学年しか違わなかったため、幼くしてネットツールを活用してきた娘を引き合いに驚きでした。高校受験でもネットが身近になく不利であった事でしょう。

にも関わらずピアノもクラスの合唱コンクールで伴奏を任されたりと、両立しながら本当によくがんばって公立高校に合格できたと思います。神様は努力する子に味方するのです。

校長先生まで止めに入るような荒れたクラスで過ごした小学校高学年時代は、心配でよくアドバイスしていたものです。

とある日のレッスンで何となく暗い印象を受けた私の予感は的中。

主犯の子のいじめを見兼ねて、勇気を出して声を掛けたYちゃんが次なるターゲットにされていたのです。

私は、我が子が被害に遭ったかのように愕然とし、とにかく第三者に助けを求めるよう伝えたものでした。Yちゃんにとって私が大人では唯一の話し相手であったため、本気で学校に相談しようか?と聞きましたが、Yちゃんは、自分の問題だから先生に申し訳ない、と。何とかするから大丈夫、頑張る、と…

心が美しい子は芯が強い。

私はYちゃんの想いを尊重したく、Yちゃんのチカラを信じ、見守ることにしました。

それから1ヶ月後、第三者の先生に状況を伝えるチャンスが巡ってきたYちゃんは、見事暗いトンネルからの出口を見つけたのでした。

また、

お小遣いの50円を貯金してると聞き、何か欲しいものでもあるの〜?と何気なく聞いてみたところ…

「◯月はおじいちゃんが誕生日で靴下が欲しいって言ってたから買ってあげるんだ」と。

「◯月にはママの誕生日でネイルがいいかな〜?って思ってて。」

◯月は犬の◯◯が誕生日だから…

と、返ってくる答えは全て家族のため。

そのための50円貯金だったのでした。

Yちゃんの欲しいものを聞いたことがありません。

この時代にこんなに心優しい子がいるのだ…と胸を打たれたことを覚えています。

本当にこの子には幸せになって欲しいと、強く想った瞬間でした。

今回の能登半島地震が起こった瞬間、そのYちゃんの事が頭をよぎりました。

まさか巻き込まれてはいないか、と。

勇気を出して連絡を入れたのは3日後。

でもなかなか既読にならない焦燥感…

Yちゃん無事でいて!!!

ようやくその日の夜にママからお返事がありました。

『我が家は幸いにも被害を免れ、家族共々元気です。ライフラインも支障なく…普段と変わらず過ごせております』と。

良かった良かった。

本当に良かった…😭😭

不謹慎だけれど、本当に嬉しかった…

併せて送ってくださった家族全員幸せオーラに包まれた笑顔の写真。

ああ…笑顔ってなんて膨大なエネルギー。

こんなにも人を幸せにしてくれるのだ…と涙が出るほど嬉しかったのです。

そしてYちゃんの笑顔が見られて本当に幸せ…♡

離れていても、心は繋がる

そして

笑顔は人を救うことを、改めて強く感じた出来事でした。

私は本当に出逢いには恵まれているなと思うのです。

生徒さんや保護者の皆様からいつも笑顔やパワーをいただき、様々な経験を通して人生の気づきや学びを体験させていただいている…

本当に感謝でしかありません。

子宮全摘という前向きな断捨離

この度の手術は私の人生において前向きな選択でありました。

子宮腺筋症として投薬などを試みて向き合ってきましたが、もうこの方法以外に手立てがなく身体が壊れそうな程に限界でした。

お教室のイベント企画や未来への希望で溢れて一杯な身と心とは裏腹に、お腹だけが別次元に重く、足を引っ張られているようなちぐはぐな違和感を抱えてもがいていました。

と同時に決断した10年戦い続けた職場との決別。

これは、断捨離するならいまだよ、と。

手術を通して大きな人生の転機を与えていただいたように感じました。

夏にはもう限界の域を超えておりましたが、コンクールに参加する生徒さん、そしてクリスマスの曲を楽しみにしている生徒さんを思うとすぐの手術にはなかなか踏み切れず。

家族からは自分の体を優先してほしいとの声があり悩みましたが、やはり年内のレッスンを全うし、みんなの笑顔を見届けてから自分に向き合いたいと思い年末の手術で決断しました。

結果、最後まで一人一人の笑顔が見られて嬉しかった〜♡

連弾や合奏を楽しみながら、プレゼントも喜んでくれました🎁

術後は一度自分の容れ物だという認識を忘れ、呼吸の仕方から取り戻さなければならない程不自由なカラダ。

しかしながら

辛い状態に置かれてから、日々…いえ、時間の経過と共にみるみる回復していく✨人間のチカラ

そして

全ての日常において痒いところに手が届く、医療スタッフの細やかなケアと確かな信頼を肌で実感できた✨医療現場の素晴らしさ

それをひしひしと噛み締めた入院期間でした。

感謝の言葉しかありません。

函館で6例目の私が受けたダヴィンチというロボット手術は、術後の負担が軽く、本当に選択して良かったと思っています。

6時間もの間、現場のドクターや看護師が私の体を再生するために一緒に闘ってくださったのだ…

そう思うとその後の辛さや痛みなど当たり前なのだと、しっかり向き合うことができたのです。

まだお腹は膨満感や腫れが苦しかったり、排尿、排便痛が襲ったりと居心地の悪い体ではありますが、間違いなく時間と共に回復し続けています。

この新たな辰の年までに身も心も断捨離し、更に大きく前進したい!との想いから決断した手術。

無事に終えたことを実感するたび、この生かされた体を大切に、残りの人生を生きていきたいと肚を括ることができるのです。

今こうして普段の生活ができること

家族で何気ない時間を共有できること。

笑顔で話せること。

全てが幸せでなりません。

私にしか歩めない人生を大切に生きていこうと思います。

入院中、ナースステーションに届けられた恩師からのクリスマスプレゼント。

紙袋の中からこんなに愛らしいサンタさんが♡

下界は猛吹雪とのことで、わざわざ届けてくださったそのあたたかなお気持ちが、どれ程嬉しかったことか…

素敵な朋子先生からは学ばせていただくことばかり。

癒しをありがとうございました…✨

心を救われた生徒さんの動画

生徒の皆様には、手術においてのご理解をいただきまして誠にありがとうございました。

「先生頑張ってください!」

「笑顔で帰ってきてください」など…

暖かいお言葉を掛けてくださり、大変励みになりました。

辛い時にも子供達の笑顔を思い出し、心の支えになりました。

保護者の皆様にも本当に感謝の気持ちでいっぱいです…

ありがとうございました。

術後3日目。ようやく自分の体の感覚が戻りつつあり、少しずつ希望が見えてきた最中、突然大人生徒さんから動画が届きました。

65歳の方で、習われて半年と間もないですがとても情熱的に生きていらっしゃる人生の大先輩です。

音色がとても優しくあたたかく、バランスの良い演奏をなさるのです。

いつも実践的で前向きな姿勢に私はいつも刺激を受けています。

手術前の最後のレッスンで仕上げる予定であったクリスマス曲がありました。

ですが、その時には仕上がらなかったため、好きな曲だから年明けでも良いので練習してきますとのことでお別れしていたのです。

この日はちょうどクリスマスイヴ。

翌25日は息子の誕生日でもあり、生まれて初めて離れて過ごすクリスマスに思いを馳せていました。

何の動画だろう…?と再生してみると…

流れてきたのは聴き覚えのあるクリスマス曲…

余りにも美しい音色に一瞬CD?と思ったほどですが、いいえ。

これはKさんだ…と。

「先生に聴いて欲しくてこの日のために練習していました」

私を励ますためにクリスマスに合わせ、自ら慣れない録音で送ってくださったKさん。

まるでCDのようにミスなく、最後まで弾けていたのです。

丁寧で優しいKさんの音色…

お心遣いが粋すぎる…

ついつい嬉し涙が。

心が洗われる演奏でした…

私は、どんな場面でも音楽に助けられている人生なのです。

そして生徒さんという出逢いに救われている…

なんて素敵なお仕事をさせていただいているのだろうと深く感じた瞬間でした。

ピアニストだから、テクニックのある演奏だから人の心を癒すものではなく。

その曲に馳せたエネルギーが人に感動を与える。

その人の心が映るもの魂がこめられたものは全て芸術

私もそんな演奏がしたい、と思いました。

そして最高のクリスマスプレゼントをいただきました。

ありがとうございます…

身も心も復活し、新たな私で新年明けのレッスンから、また生徒さんへ愛を還元していきたいと思っています。

会える日を楽しみにしていますね♪

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