２０２４年１月２１日（日）
第１４回バッハコンクール２０２３動画全国大会にて
５歳の年中Ｔちゃん。
見事🥈銀賞🥈を受賞されました👏✨
誠におめでとうございます✨‼︎
私自身、まだ術後１ヶ月での同行であったため、体調面での不安があったにも関わらず…その痛みと感情はどこへやら…笑
喜びで吹っ飛んでいきました〜！！！🎊
音楽のパワーには驚きの連続。
何より、愛する我が子のためにここまで支えて下さっていたご両親の笑顔が見られて、私も幸せでした☺️✨
かわいいハプニング
幼児さんはまだ集中力も持たないため、レッスン中も何かと私の顔を確認したりと横を見がち。
直前レッスンの際にも、演奏終盤のものすごい大切なところで私をチラッ😅
さすがにコンクール本番でやってはまずいな〜と…
膝に手を置くまで演奏の余韻に浸るよう、念入りに視線やポーズまでたんまりとパフォーマンス練習をしていたのでした。
そうして迎えた本番。
なんと…
演奏の途中、まさかの会場をチラ見のハプニング🫣💦
会場に戻った瞬間、お母様曰く
「バッチリ目が合いました…」
やっぱり？😅笑
お父さん、お母さんの笑顔を見たくなっちゃったのかな…？
気持ちはわかる。
優しさ溢れる家族の笑顔…見たいよね😅
…横を見ながらの演奏とは。なんとも余裕さえ感じられる弾き姿でした。
止まらなかったことがすごいぞ〜！💦
本人に後日確認をとったところ、
「だって会場全部見てなかったんだも〜ん♡」
とのピュアな答えが返ってきました。
なるほどね。
確かに…
お辞儀しかチャンスが無いなんて勿体無い。
素敵なホールだからこそステージから全部見たいよね？
誰が、どんな先生が審査しているのか、会場には何人くらいの人が座っていたのか、どのくらいの広さなのか…？
天真爛漫で好奇心旺盛なＴちゃんにとっては、確認したい気持ちの方が優ったようです🥹
気持ちはわかるなぁ。
そうしたらもっと本番だって安心して演奏できるかもしれないよね。
発表会みたいにリハができたり、そんな演奏者に優しいスタイルにならないかな🤔
それでも…
このような素晴らしい賞をいただけたのは、音色や表現を評価してくださった審査員の方々のあたたかさのおかげです。
感謝しかありません…
貴重な経験ができたね✨
でもチラ見は直そうね😅
幼児さんにとっては全てが学び！
🎶会場の雰囲気や香り
🎶見守る目線を肌で感じる緊張感
🎶新たな鍵盤の感触
五感の刺激をたっぷり感じられた一日だったのではないでしょうか✨
『審査される』ことへの意識付け
コンクールとは何なのか？
過去の動画を見せたり説明はしてみるものの、まだ明確には実態を知らなかった5歳さん。
その５歳さんへの意識付けとして、自分の演奏の姿を動画で見せるということを、とにかく本番直前まで繰り返しました。
なぜなら…
本番のホールでグランドピアノに触れられるのはたったの一度きりだから。
「あ、間違えちゃった〜♡」「もう一回弾いてもいい？」はできません❌
何度も弾き直す癖のある幼児さんは特に意識から変えていく必要があります。
そこで…
一発勝負の免疫を付けるべく、一日一回、お辞儀も含め本気で弾いた演奏動画をご自宅で撮っていただくという作業を親御様へお願いしました。
その中で上手に弾けたら私に送っていただき、動画添削をして返信するという連携プレー。
【一日一回ルール】は中々ハードルが高いようで、ミスをしては凹んで…の繰り返しであったようでした。
しかしその甲斐あって、成功して送られてくる動画の演奏は本番さながらの仕上がりになっており、毎日継続する事の成果は見違えるものがありました🥹
『見られる』ことへの意識が本人の中に芽生えることで、魅せる表現のチカラが備わっていく事を実感しました。
家族の愛が支えになる
この度の舞台は東京虎ノ門ホール
そして何といっても…
KAWAI最高峰グランドピアノ『シゲルカワイのSK-EX』✨
限られた人だけが奏でられる特別な音色…♡
是非ともその感想を聞きたくて
弾き終わった後、どんな音がした？と聞いてみると…
「低い音が大きくきこえた」と。
なるほど…
重厚感の出るKAWAIのピアノだからこそ、より深い響きを感じて低く聴こえたのかな、なんて触れた瞬間のドキドキを想像しながら😊
東京の舞台に立てることはとっても貴重で、幸せなことなんだよ、と。
Ｔちゃんといろんなお話をしました。
まだ５歳だけれど、きっと様々な想いを抱いていたはず。
直前レッスンの時にも決して弱音を吐かず努力を楽しめるＴちゃん。
努力を惜しまない人には喜びが待っている。
頑張った分、後から返還される。
いつも私はそう思います。
生徒さんにはコンクール参加を通して、メンタルや心の成長も味わって欲しいなぁと願っています。
全ての経験はこれからの人生にきっと生かされるよ✨
こんな素敵な時間を共有させていただけたこと。そして、
素敵なホールでの演奏を聴かせてくれたＴちゃんに感謝の気持ちでいっぱいです✨
終始あたたかくサポートしてくださったお父様お母様。
本当にありがとうございました。
またひとつ、良い想い出が増えましたね✨
これからの成長が楽しみでわくわくしています☺️
コンクールの意図とは
予選では見事【優秀賞】として賞状を掲げるＴちゃん。
成し遂げた笑顔は輝いています✨
「金賞がいい♡！！！」
と全国へ向けての想いもしっかり伝えてくれました。
その、前向きに挑戦するチャレンジ精神がぐんぐん育っていくことが嬉しいのです。
魔物が住むとも言われる舞台。
そこへ立つ経験とは、人を何倍も成長させてくれます。
そこに至るまでの並ならぬ努力をした過程もまた大切な学び。
確実に逃げも隠れもできないあの瞬間こそ自分の潜在的なチカラを知ることができ、緊張した自分をどうコントロールするのか、心に向き合わされる究極の瞬間です。
自分に負けないための自分自身への挑戦の場なのです。
観客としてステージを観ている視点とは、全く真逆の世界がそこにはあります。
想像していなかったことが起こるのが舞台なのです。
その極限の瞬間に立ち会い乗り越えた人は、もちろん経験していない人より、身も心も何倍も強くなりますよね。
ライオンの子育て法をご存知でしょうか？
生まれて間もない我が子を崖から突き落とすのです。
一見、なんという悪い親なのだと避難したくなるでしょう。
ですがそれは愛しているからこその行動だということはお分かりでしょうか。
過保護に危険から守ってばかりいては、いざ一人になった時には愛する家族すら守れない大人になるでしょう。
心を鬼にして、遠い未来を願っての行動なのです。
愛する我が子だからこそ自分のチカラで生きる術を身につけさせてあげているのです。
親が子離れ出来なくては、一歩間違えると子の能力を潰してしまう危険性もあります。
目先の可愛さしか見えていないと愛は悪にもなってしまうのです。
まあ、もちろん突き落とす顔がムファサのように悪人であれば既に主旨は違ってきますが。笑
愛とムチを持ったライオンのお話でした。
何事も【バランス】ですね。
私はコンクールでも発表会でもピティナステップでも（ステップのお話はまたどこかでお伝えします）、舞台という場を有意義に使ってバランス良く成長してほしいと願っています。
コンクールに出る出ないで才能を決めるものでもありません。
もちろん頑張る子にはとことん私も全力でサポート致します。
出たくなければ、ゆっくりとピアノ愛を育めばいいのです🍀
どのような形であれ、苦労を乗り越えて頑張った先には歓びが待っています。
生徒さん一人一人の生き方に沿ったサポートができるといいなと感じています✨
YouTubeでどうぞ♪
５歳さんが緊張しながらも最後まで向き合った一人のステージをYouTubeにアップしました✨
一緒に見届けていただけたら嬉しいです☺️
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